株価急落の背景
ロンドンを拠点とするオンライン取引プロバイダー、CMCマーケッツの株価が2025年上半期の業績発表後、大幅に下落しました。発表直後の木曜日には前日の終値338.50ペンスから約13%下落し、295ペンスで取引されています。午前中には一時281ペンスまで下がり、最大17%の下落を記録しましたが、その後やや回復しました。それでも2024年初頭の105ペンスから見ると、依然として株価は約3倍に上昇しています。
市場の失望理由
今回の株価急落の原因は、収益と利益の結果が事前の期待を下回ったことにあります。CMCマーケッツは2025年上半期の収益が1億7,740万ポンド、税引き前利益が4,960万ポンドと発表しましたが、10月初頭の事前予測では、それぞれ1億8,000万ポンドと5,100万ポンドとされていました。このズレはわずかではありますが、前期（2024年下半期）の結果と比較しても大幅に低下しています。
また、発表された見通しにも失望感が広がりました。CMCマーケッツは利益率拡大を目指しつつ、追加成長のための投資を継続すると述べていますが、2025年度通期の収益見通しは市場予測通りの3億3,300万ポンドとしました。この見通しは、次の6カ月間の収益が約1億5,500万ポンドと予想されており、今回の上半期（1億7,740万ポンド）を大幅に下回る可能性を示唆しています。
今後の展望
CMCマーケッツはニュージーランドでのプレゼンス拡大や、ネオバンク「Revolut」との統合を進める計画を持っています。しかし、これらの施策が短期的に収益や利益にどれほど貢献するかは依然として不透明です。投資家たちはさらなる業績向上を求めていますが、それが実現するには時間が必要と見られています。
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