パキスタンのシェバズ・シャリフ氏が首相就任宣誓、チームにIMFとの協議を指示

イスラマバード(ロイター) – パキスタンのシェバズ・シャリフ氏は月曜日、不確実な国政選挙により連立政権樹立が遅れてから約4週間が経ち、正式に二度目の首相に就任する宣誓を行った。

72歳のシャリフ氏は、投獄されているイムラン・カーン元首相に同調する議員らの抗議にもかかわらず議会が同氏を首相に選出した翌日、首都イスラマバードの大統領府で行われた宣誓式で正式に就任した。

月曜日遅くに首相官邸が発表した声明によると、式典後の最初の会談は財務チームとで、資金提供枠の拡大について国際通貨基金(IMF)との協議を開始するよう指示したと付け加えた。 現在の協定は4月に期限が切れる。

声明では「われわれは国の経済を改善するという使命を獲得しており、それが政府の最優先事項だ」と述べた。

宣誓の際、シャリフ氏はシェルワニと呼ばれる黒い伝統的な外套を着て式典に臨んだ。この式典は国営テレビで生中継され、文民、軍、官僚、その他の高官らが出席した。

2月8日の選挙は、モバイルインターネットの遮断、逮捕、暴力行為の拡大によって台無しになり、結果が異例に遅れたため、投票が不正に行われたとの非難が引き起こされた。

カーン氏が支援する候補者が最多議席を獲得したが、パキスタン・ムスリム連盟・ナワズ(PML-N)とパキスタン人民党(PPP)は連立政権樹立に合意した。 PML-Nはシェバズ・シャリフ氏の兄で3度首相を務めたナワズ・シャリフ氏が先頭に立っているが、同氏は首相職に就かないことを決めた。

若手のシャリフ氏は、選挙準備のため議会が解散された8月まで務めていた役職に復帰する。

エコノミスト、投資家、外資系企業は今後、シャリフ氏による閣僚、特に重要な金融ポートフォリオに関する発表を注視することになるだろう。 次期財務大臣は、数十億ドル規模の新たな資金提供協定を得るためにIMFとの厳しい交渉を主導しなければならないだろう。

PML-N関係者がロイター通信に語ったところによると、元財務大臣を4回務めたイシャク・ダール氏が引き続き最有力候補だが、他にも数人の候補者が真剣に検討されているという。

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