最近、英国の投資コンサルティング会社Henley & Partnersによる報告書によると、新興経済国（BRICS）の加盟国である国々の新しい富裕層の数は2034年までに急増するでしょう。
2023年8月、BRICSグループ（ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ）は、アルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、サウジアラビア、およびアラブ首長国連邦（UAE）の6か国をこのグループに参加するよう招待しました。イラン、エチオピア、エジプト、UAEは今年1月にBRICSの新しいメンバーとなりました。同時に、サウジアラビアも参加を準備しています。
Henley＆Partnersの報告によると、BRICS加盟国の個人が保有する投資可能な総資産は約45兆ドルに上り、今後10年間で富裕層の数は85％増加する見込みです。
BRICSには、100万ドル以上の投資資産を保有する160万人の個人がいます。その中には、1億ドル以上の資産を持つ4,716人と、5億ドル以上の資産を持つ549人の富豪が含まれています。
CNBCのデータによると、比較すると、先進国グループ（G7）の投資可能な総資産は2023年12月時点で約110兆ドルであり、G7の富豪の数は今後10年間で45％増加する見込みです。
Henley＆PartnersのDominic Volek氏は、報告書のプレゼンテーションで、「BRICSは世界秩序に挑戦し、G7および他の国際機関と強力な競合相手であることを主張しています」と述べました。
一方、ニューワールドウェルス（南アフリカ）のアンドリュー・アモリス氏は、上記の85％の増加予測が世界中のどの地域やグループよりも高い資産成長率であると評価しています。
Henley＆PartnersのCEOであるJuerg Steffen氏は、BRICSが世界経済に大きな影響を与えており、投資家や起業家に新たな魅力的な機会をもたらしていると評価しています。
投資家のジェフ・オプダイク氏は、「成長途上国」と見なされていた国々が今や世界の秩序を変える活気ある経済になっていると指摘し、「経済面では、BRICSを先頭に、西洋以外の国々が世界を新しい現実に押し進めています。ほぼ8年間、世界が当たり前としてきた経済、社会、通貨の状況を逆転させる新興の経済、社会、通貨の状況が現れています」と論じています。
