取引されている金融商品の理解不足
オーバーザカウンター（OTC）の商品として、CFD（Contract for Difference）にはさまざまな契約仕様の違いがあります。これらの仕様を把握するのは取引を行う方の責任です。
たとえば、この基礎となる証券の1-CFDは具体的に何を表していますか？物理的な基礎となる証券はありますか？満期はありますか？満期時に未決済のポジションを保有している場合はどうなりますか？金融費用はかかりますか？空売りできますか？取引時間はどのようなものですか？どの通貨で価格が提示されていますか？
通貨についても言及しますが、豪ドルの動きが保有資産に与える影響を考慮しましたか？不利な通貨の動きの影響を和らげるための通貨オーバーレイ戦略を持っていますか？もし豪ドルが投資先の通貨に対して上昇した場合、外国のポジションで達成した利益が相殺されてしまいます。
さらに悪いことに、外国のポジションで損失を被った場合、豪ドルの下落はこの損失を増幅させます。
ほとんどのトレーダーは自国の株式を基にしたCFDに投資しており、これを「ホームカントリーバイアス」と呼んでいます。この現象が存在する単純な理由は、トレーダーがより馴染みのある証券に基づいたCFDを取引することを好むためです。実際にあなたはアメリカやアジアの市況をどの程度把握していますか？また、それら外国市場の地元の状況や規制をどの程度把握していますか？世界の反対側で取引所に上場している基礎となる証券でCFDを取引するために夜通し起きて取引するのは本当に便利で実用的ですか？
自分がよく理解している市場に基づいたCFDにとどまることが、全く理解していない市場に進出するよりも良いことがあるかもしれません。」
