ヨーロッパ取引で金価格が上昇し、2週間ぶりの高値を記録しました。これにより、ドルが主要通貨に対して弱含んだことが上昇要因となっています。この上昇は、インフレ圧力が和らいでいることから、連邦準備制度(Fed)が2024年第1四半期から利上げを実施するとの期待によるものです。
現時点での金価格は、1オンスあたり2,069ドルで0.25%上昇し、セッション最低値は2,064ドルとなっています。これは、火曜日に0.75%上昇し、3日連続の利益を記録したものです。ドル指数は水曜日に0.1%下落し、主要通貨に対して5か月ぶりの101.40の低水準を記録し、これによりドル建て金先物は他通貨保有者にとって安くなります。
11月の消費者支出データを含む米国のデータでは、インフレや全体の価格が後退していることが示されています。ウェルズ・ファーゴのアナリストは、価格が安定し、2%の目標に近づくにつれて、Fedがインフレに対応する上で大きな進展を遂げていると考えています。現在の価格設定では、3月のFed会合での0.25%の米国利上げの確率が85.5%であり、5月の会合では99.5%と高い確率での利上げが期待されています。
さらに、SPDRゴールドトラストの金保有量は、昨日に2.01トン増加して総量880.26トンとなり、12月7日以来の最高水準となっています。