サクソバンクの決断
サクソバンクは、2024年6月の取引データを最後に、月次の取引量報告を停止することを決定しました。サクソバンクは2014年から月次取引量を公開しており、金融業界における透明性への取り組みを示していました。
今後の情報提供方法
サクソバンクの広報担当者によると、今後は半年ごとの財務報告でトレンドやデータのインサイトを提供する予定です。この方針により、透明性を維持しつつ、株主にとって意味のある包括的な情報提供が行われるとされています。
背景にあるIPOの動き
この決定は、サクソバンクがゴールドマン・サックスを雇い、IPOまたは売却を目指している動きと一致しています。中国のGeely GroupとフィンランドのMandatum Groupという主要株主が持株の売却を希望していることが背景にあります。
過去の取引量の低下
サクソバンクの最新の取引量データによれば、2024年6月の取引量は3716億ドルに落ち込み、コアFX取引量も数年ぶりの低水準となりました。これは、2023年下半期に数年ぶりの半期損失を記録したことと関連しています。
新たな展開
サクソバンクは2024年後半に入り、一部の国での新規顧客の受け入れを停止する決定も下しています。これには、ブラジル、カナダ、中国、エジプト、インド、インドネシア、ニュージーランド、南アフリカ、台湾、トルコなどの国が含まれています。