コペンハーゲンに本拠を置くリテールFXおよびCFDブローカーであるサクソバンクが、買収の対象となる可能性が高まっています。2022年のIPO(新規株式公開)の失敗を受けて、サクソバンクは今年初めに「戦略的な機会の検討」を目的として、ゴールドマンサックスを雇って買収検討を進めています。サクソバンクの買収に関心を示している企業には、アメリカのオンライン証券会社であるインタラクティブ・ブローカーズ(NASDAQ: IBKR)や、プライベート・エクイティ企業で構成されるコンソーシアムが含まれます。この中には、スウェーデンのアルター・エクイティ・パートナーズとアメリカのセンターブリッジ・パートナーズが参加しています。
アルター・エクイティ・パートナーズは、フィンランドの資産運用グループであるマンデータムの最大の株主であり、同グループはサクソバンクの主要株主の一つとして20%未満の持株を保有しています。他の主要株主には、2022年のIPO以来、株式を売却しようとしている中国のジーリーグループがいます。ジーリーグループは、サクソバンクの約50%の株式を保有しています。残りの株式は、サクソバンクの共同創業者でCEOのキム・フルナイス氏が所有しています。
アルターおよびセンターブリッジのグループは、サクソバンクに対して非拘束的な入札を提出しており、現在も協議が進行中です。サクソバンクには他にも買収に関心を持つ企業が存在していますが、具体的な価格帯については明らかにされておらず、現時点で株主が売却に応じるかどうかも不透明です。
2024年上半期には、サクソバンクは3億4500万ドルの収益を上げ、6900万ドルの利益を計上しました。今後の買収交渉の進展に注目が集まっています。