金価格は、重要な経済データや米連邦準備制度(Fed)の役員の発言を注視しながら、水曜日(2月28日)にわずかに上昇しました。
2月28日の取引終了時点で、スポット金の契約は1オンスあたり0.2%増の2,033.13ドルに上昇しました。
一方、金先物契約は1オンスあたり0.1%減の2,042.7ドルとなりました。
「Fedが金市場を支配しています」とRJO Futuresのシニアマーケットストラテジストであるボブ・ハーバーコーン氏は述べました。「彼らが将来の利下げについてより簡潔な発言をした時、金価格が史上最高値に達することがあります。」
「金は明日のデータを前に静かなセッションを過ごしています。我々は、インフレが収束していることを示す明らかに改善されたデータを見る必要があります。そのようなデータがなければ、金価格が1オンスあたり2,050ドルを超えることはないでしょう」とハーバーコーン氏は述べました。
データによれば、米国経済は2024年第4四半期に強力な消費支出により着実に成長しましたが、新年の始まりには成長が鈍化したようです。
Fedの好まれるインフレ指標であるコアPCE個人消費支出物価指数の発表は2月29日に予定されています。
最近のFedの発言とインフレデータの上昇により、年初の予測と比較して、Fedの最初の利下げが2024年6月に行われるという期待が高まっています。金利の引き上げは、収益のない金属への投資を抑制する傾向があります。
「経済はより良いバランスを実現し、2%のインフレ目標を達成するために長い道のりを歩んできましたが、まだその段階にはありません」とFedのジョン・ウィリアムズ氏は述べました。