ドルが減速する中、世界の原油価格は6日ぶりに上昇しました。
先週の米国原油在庫の予想外の減少と、最近の記録的な高水準からの米国原油生産の減少により、米国の供給過剰への懸念が和らぎました。
OPEC+機構のメンバー国が来年第1四半期に生産削減を深める考えを示した発言も、価格をサポートしました。
【世界の原油価格】
米国産原油は1.5%上昇して1バレル70.38ドル、一方でブレントは1.6%上昇して1バレル75.43ドルとなりました。
水曜日には米国産原油が5日連続で3.9%下落し、1バレル69.13ドルで6か月ぶりの安値をつけ、ブレントも3.7%下落して1バレル74.14ドルで6月29日以来の安値を記録しました。
最近の下落の波は、米国と中国の需要の弱化への懸念が背景にあります。
【ドル】
ドルは主要通貨に対する3週間ぶりの高値104.23に対して0.4%以上減少しました。
ドルはまた、2024年の早期利上げの可能性を示唆する一連の米国の労働市場データの弱さにより打撃を受けました。
【米国株】
エネルギー情報管理局は12月1日までの週に460万バレルの減少を報告し、130万バレルの減少が予想を上回りました。
この減少は過去6週間の蓄積の波に続くもので、米国の需要の回復の兆候です。
【米国産出】
EIAによれば、先週の米国産原油生産は1日あたり10万バレル減少し、7月以来の初の減少となり、1300万バレル/日になりました。
【OPEC+発言】
OPEC+メンバーであるアルジェリアは、原油価格が5か月ぶりの安値を記録した後、必要に応じて生産削減をさらに行う用意があると述べました。
ロシアの副首相は、価格を上げるためにOPEC+機構が来年第1四半期に生産削減を延長および強化する用意があると述べました。