木曜日のヨーロッパ取引において、金価格は2回目の上昇セッションを記録し、主要なライバル通貨に対するドルの下落により2週間ぶりの高値を達成しました。
Fed関係者の悲観的な発言が今年の追加の米国利上げの可能性を損なったことが影響しています。
現在、投資家たちは今日後半に発表される9月の米国の消費者物価データを注視しています。
今日の金価格
金価格は0.45%上昇し、オンス当たり1,882ドルとなり、9月27日以来の最高値となりました。昨日はドルと国債利回りの双方が下落したことから、セッションの最低値は1,874ドルとなりました。
ドル
木曜日、ドル指数は0.2%下落し、7回連続の損失を深め、主要ライバルに対して2週間ぶりの105.54の安値を記録しました。
弱いドルは、ドル建ての金先物を他の通貨の保有者に対して安くします。
ドルの下落は、連邦準備制度による別の米国利上げの可能性が急落したことからきています。
Fedの発言
ダラスFedのロリー・ローガン総裁は、インフレが2%に戻るまで金融引き締めが続くことが重要であると述べ、労働セクターは非常に強力なままだと指摘しました。
Fedの副議長であるフィリップ・ジェファーソンは、最近の国債利回りの急騰に対応するためにFedは慎重に動かなければならないと述べました。
ミネアポリスFedのニール・カシュカリ総裁は、より高い利回りがFedに対して金融引き締めの介入を減少させる可能性があると述べました。
サンフランシスコFedのメアリー・デール総裁は、金融引き締めの必要性がFedにより慎重な決定を下させることを意味すると述べました。
Fedの議事録
9月の最後の政策会議では、Fedの関係者たちが追加の利上げの必要性について意見が分かれており、会議の後にFedが別の利上げをほのめかしたにもかかわらず、その問題については意見が割れていました。
この問題について意見が分かれていた一方で、利上げが必要であるとの一致した意見があり、インフレが2%に戻るまで利上げを続ける必要があるとの認識がありました。
米国の金利
議事録が公表された後、11月の0.25%の米国の利上げの見通しは8%に下落し、同じく12月の見通しも28%に下落しました。
米国のインフレデータ
本日後半には、9月の米国の消費者物価が前年比3.6%上昇すると予想されており、これは8月の3.7%からの鈍化です。一方、中核物価は前年比4.1%上昇する見込みです。
SPDR
SPDR Gold Trustの金保有量は昨日0.86トン増加し、2019年8月の最低水準からは遠ざかって862.37トンとなりました。